2014年9月15日月曜日

スマホ歴史のあらすじ②


えー、僕が持ってるスマホを自慢する企画でAndroidの歴史を振り返る企画、パート2です。
前回はAndroid2.3までの機種を紹介しました。

今回は、革新的なAndroid4.0のデビューからスタートです!


⑥Optimus LTE L-01D -2011年12月



我らがLGが発売したOptimus。発売当初はAndroid2.3でしたが、のちにAndroid4.0にバージョンアップされました。

この時期はスマホのハードウェアにも進化が見られます。多くの機種がデュアルコアCPUを採用し、RAMの容量が1GBに増やされ、さらに次世代通信規格LTEに対応しました。
(Android4.0の発表と同時にハードウェアのスペックが上がったわけではなく、スペックの高かったAndroid2.3端末がのちに4.0にバージョンアップされた、という流れです。)

Android4.0は、デザインの大幅な刷新・マルチコア対応・Wi-Fiのプロキシ対応などなど、大きな進化を見せました。
しかし進化にともなって基本動作に必要とする性能も高くなり、Galaxy SⅡやXperia acro HDのようにAndroid2.3からのバージョンアップにより4.0になった機種では、動作のもたつきがユーザーの不満を招きました。

しかしL-01Dは例外的です。LGはAndroid4.0から本気出し始めたメーカーで、一体Android2.3時代は何だったんだろうと思うほどの進化を見せました。そのことがあって、L-01Dはバージョンアップでユーザーからとても高い評判を獲得した数少ない端末になったのです。ユーザーの母体が少ないこともありますが…。

LGのソフトウェアの魅力は…当サイトの読者のみなさんには語る必要もありませんよね??


僕自身この端末で印象的だなぁと思うところは、やはり画面の綺麗さです。
LG虎の子のIPS液晶を搭載していて、コントラストが高めの鮮やかな表示が魅力でした。

ちなみに画面のサイズは4.5インチですが、これは当時としては大型でした。今は4.5インチっていったら小型端末に分類されますね。


⑦Galaxy SⅢ SC-06D -2012年6月


画像きたなくてごめんなさい!

Galaxy Sシリーズの3作めです。先進的なスペックで注目を集めるGalaxyですが、この時はデザインも注目されていました。
一般のニュースでも取り上げられていましたが、サムスンがデザインパクリ疑惑でAppleと揉めていたあの頃です。S3はiPhone離れしたデザインだと予想され、誰もが期待していたその結果が…これでした。

画像のS3はホワイトなのであまり分かりませんが、ブルーグレー?の端末についたあだ名は「ゾウリムシ」。デザインにがっかりした方がかなり多かったようで…。

しかし性能面では期待を裏切らず、当時ではまだタブレットで一部搭載されていた程度だったクアッドコア(4コア)のCPUを採用しています。と言いつつドコモ向けのSC-06Dではデュアルコア(2コア)のCPUが搭載されたのですが、代わりにRAMは2GB搭載されています。

このS3大きな特徴であるクアッドコアCPUは日本でも期待されていただけに落胆の声も大きく、結局2012年の秋には、クアッドコアCPUと2GBのRAMをどちらも搭載し、さらにカラーを需要の高かったブラックとグレーに変更したGalaxy SⅢα SC-03Eが発売されました。S3シリーズの本命はSC-03Eでしょう。


さて「残念な方」であるSC-06Dですが、大きな特徴としてワンセグとおさいふケータイに対応しています(もちろんSC-03Eにもこれらの機能は引き継がれています)。この頃から海外スマホでも日本仕様としてガラケー機能に本格的に対応することが増え、海外スマホの国内シェア拡大につながりました。

OSは発売当初からAndroid4.0を搭載し、現在は4.1へのバージョンアップも可能です。ちなみにSC-03Eは4.3までバージョンアップが提供されています。ぐぬぬ。


個人的には、今でこそこのモデルを持っているものの発売当初は買おうと思わなかった機種です(この時期にちょうど機種変をしたのですが、その時にL-05Dを選びました)。
しかし、2年経った今でもメイン端末として使える安定性は流石サムスンと言ったところ。また、サムスン独特のぷよぷよしたアニメーションや操作音も面白いです。


⑧Optimus it L-05D -2012年6月



LGが日本だけに投入した小型スマホ。僕がLG大好きになるきっかけになった端末です。
カタログ的な特徴は「キャップレス防水」のみで地味な端末ですが、実は実は、2012夏モデルのなかでの性能は1位なんです。Quadrantなどのベンチマーク(端末の総合性能を数値化したもの)でトップとなっています。

スマホはメーカーによって重点を置くところが違い、たとえはサムスンのGalaxyシリーズはまず性能を強化してあとから機能を充実させ、シャープのAQUOSシリーズは機能を重視してあとから性能を追い付かせたという経緯があります。
そんな中この頃のLGはハードとソフトが同時に急発展し、高いレベルでバランスの取れたモデルを売り出すようになりました。

LGの本気のUIと、当時主流のCPU(MSM8960)を詰め込み、さらにガラケー機能を網羅、そしてソフトウェアの不具合がほぼゼロ、という本当によくできた端末です。
唯一のマイナスポイントは画面解像度ですが、これについても一概に悪いとは言えません。
画面の解像度を上げると端末の性能ががくっと下がります。L-05Dは解像度を引き上げず従来と同じレベルのディスプレイを搭載することで、この時期の端末に多かった「本来の性能は高いけれど解像度が高すぎて実際の性能が低め」ということがなく、むしろ良い選択だったと言えるでしょう。画面自体はIPSなので、きれいな発色です。

こういう良く出来た端末でしたが、ドコモがサムスン推しでLGを冷遇していたこともあり、ひっそりと支持を集めて「隠れた名機」の立ち位置に。結果ヒットには至りませんでした。

もうひとつ、スマホ全般のネックとなっていた「電池持ち」が、この頃から全体的に改善され始めました。
各社がこぞって端末を大型化し、大容量の電池を搭載することで解決を図るなか、L-05Dは「標準で電池パックを2個付属する」という変わった方法が取られています。
バッテリーチャージャーも付属したため、スマホの電源を切って2個の電池を交換するのを繰り返せば、スマホ本体では充電することなく永久に端末を使い続けられることになります(笑)

L-05Dのカラーは黒・白・紫・桃の4色。リアカバーが取り外せるため、本体とリアカバーの色を変えてツートンカラーにするのがユーザーの間で流行りました。画像を見て分かる通り、僕のL-05Dは黒の本体にピンクのカバーを付けています。

L-05Eを手にした今、僕は自転車用ナビとしてたまに使う程度となったL-05Dですが、まさに「隠れた名機」でした。SH-03Cと同じくらい長く使っていた端末です。
ちなみにOSはAndroid4.0→4.1。やや古いですが今でも十分使えます。


⑨AQUOS PHONE EX SH-04E -2013年1月



2013年に入ると、国産スマホでもスペックが向上してきます。このSH-04Eは、主に女性をターゲットにしたモデルでありながら、クアッドコアCPUと2GB RAMを搭載。ビジネスなどのガシガシした扱いにも耐えられるようなスペックを備えています。
この程度までスペックが上がってくると、大抵のユーザーには使い切れなくなってきます。これ以降のスマホでは、ハードウェアスペックの進化を実感することは特にありません。

さて、シャープは2012年秋に、省電力ディスプレイ「IGZO」を搭載したSH-02Eを発売していますが、SH-04EはIGZOではなくS-CG Siliconシステム液晶が採用されています。

ひととおりのガラケー機能は当然のごとく網羅、さらにおくだけ充電にも対応。電池単体でもおくだけ充電できる面白い仕様です。

あと特徴的なのは強烈な通知LED。本体下向きに取り付けられたLEDが、屈折によって正面を明るく照らします。ちょっと眩しいです。

OSはAndroid4.1で、バージョンアップは行われませんでした。
総括すると『どこを取っても不満が出ない良スマホ』です。土台をおさえて特徴もつけるシャープは流石です。

ちなみに僕はこの端末、傷だらけのものを5000円で入手し、バックライトの不具合だと言って無償修理、ちゃっかり外装交換してもらっちゃいました。いい買い物だったなぁ…。


⑩MEDIAS W N-05E -2013年4月



今僕が使っている、2画面変態端末です。最近はほとんど全てのスマホがスレート形状ですが、このN-05Eは端末の裏表に画面を搭載し、開けば大画面になるというイロモノです。

最近のレビュー記事と内容が被るので詳しくは省略しますが、まぁやっぱり、他とは明らかに違うスマホってのは触ってて面白いですよね。
特に画面2枚の表示にソフトウェアをどうやって対応させたのかとか…いろいろ気になります。

やはりどうしても残念な点はスペックで、致命的ではないですがやや動作がもたつくのは惜しいところ。主なハードウェア構成はL-05Dと同じなの、9ヶ月前の端末と同程度、ということになります。
その他ガラケー機能もすべて切り捨てられています。まぁ僕の場合は、おサイフケータイも赤外線もワンセグも、最早どれも使わないんですけどね?


ちなみにNECはこの次に発売するN-06Eをもってスマートフォン事業から撤退。このN-06EはN-04E・N-03Eのマイナーチェンジモデルでありベースの完成はN-05Eよりも早かったよ思われるため、2画面N-05EこそがNEC最後の機種と言えるかもしれません。(ちょっと無理があるかな)


⑪Optimus it L-05E -2013年6月



LGの日本専用モデル「Optimus it」シリーズの2作目です。
最近の小型端末というのはサイズを小さくすると同時に性能も落とされるのが普通ですが、L-05EはLGのハイスペックモデルであるL-04Eの性能を受け継いでおり、小型端末ながらフラッグシップ同等の高い性能を持っています。

「ビンカンコンパクト」のキャッチコピーの通り、画面とタッチセンサーの構造を単純にすることでタッチ感度&精度が高いのが売り。タッチパネルの反応は従来のスマホでもかなり機敏ではありますが、それでもL-05Eは、触った瞬間に感度の良さがわかります。
また構造の簡略化によって画面とガラスの距離がより近くなり、画面の視認性も非常に良いです。


さらに機能面でも申し分ありません。L-05Eは赤外線・ワンセグ(録画)や、防水・おくだけ充電にも対応。当時のドコモサービスにも完全対応した、まさしく「全部入りスマホ」なのです!

以前の製品と比べると、まぁハードでもソフトでも目新しいところはないのですが、これだけ良く出来たモノが出れば不満もないわけで、発売から1年半経った今でも機種変にオススメしたいモデルです。
「スマホの進化」という面から見ても、L-05Eはひとつの最終進化形です。これ以上の性能・機能は必要ないユーザーが多いですからね。


⑫Nexus 7 2013 -2013年7月



最後に紹介するのはNexus 7。NexusシリーズはAndroidを語るに欠かせません。

Nexusシリーズは、Googleが製造メーカーと協力して開発・販売しているスマホシリーズで、ソフトウェアには(端末最適化のためを除く)一切のカスタマイズを加えず、「素の」Androidを搭載しています。
ナチュラルなAndroidの体験と、我々エンドユーザーによるカスタマイズが可能になっているんです。

(エンドユーザーによるカスタマイズ、というのは、root化であったり、ROMの書き換えであったり、そういうものです。保証の放棄と引き換えに正式な方法でブートローダーをアンロックできます。)


タブレットモデルであるNexus 7(「7」は画面サイズ7インチの意味)は台湾のASUSが製造しています。ASUSってのはあまり馴染みないメーカーですが、パソコンのメイン基板「マザーボード」という部品で世界シェア1位を誇っています。
話がそれましたけど、nexus 7には2012年版と2013年版があり、2012年版は最低スペックのモデルが19800円と、同サイズの機種よりはるかに安い価格で登場しました。
そのくせ当時注目されていたTegra3 CPUを採用するなど、スペック的には当時のハイスペック機とも肩を並べます。
これまで「格安=中華タブレット」だった市場を一気にひっくり返し、日本でもヒットした商品です。

その1年後に登場したのが、この2013年版モデルであります。CPU・RAMの性能向上や画面解像度の上昇、さらには同サイズの画面ながらの本体の小型化など、さらなるスペックアップが図られました。この性能はライバル機を圧倒するものです。ついでにおくだけ充電にも対応。
同時に価格も上昇し最安モデルは27800円となりましたが、性能を考えると断然お得。…まぁこの価格だともう少し足せばiPad miniが買えてしまうので、印象的にはお得感はありませんね。


ちなみにNexus 7はWi-Fiでのみ通信ができますが、2013年版ではLTE通信に対応したSIMフリー版も発売されています。


さてさて、この7インチタブレット、持ち運びに非常に便利です。
スマホより断然見やすいですし、かばんに入れてもかさばりません。
大きな画面がほしいけど、パソコンを持って歩くのは不便…という場合に7インチタブレットはぴったりなんですよ。

僕の受験のときも、大阪から持ってきたのはスマホとタブレットでした。文字入力には不向きですが、サイトで情報をチェックするくらいならタブレットで十分です。
物欲に侵されてスマホやらパソコンやらを何台も持っている僕ですが、タブレットだけはNexus 7で満足していて、他のが欲しいとは思いません(笑)



以上、2013年までの端末をみてきました。
残念ながら僕はこれ以降の端末を持っていないので、紹介もここでおしまいです。

実際この1年は大きな進化もなく、各メーカーが細かなチューニングを行う程度でした。


しかし、今Androidは大きく変わろうとしています。なんか胡散臭いですが本当です。

時期Android OSである「 L 」では、デザインや機能、動作の根本にかかわる部分まですべてが変化します。
特にデザインの変化はどんなユーザーでも一発で分かるでしょう。今までデザインで優位に立っていたiPhone(iOS)も、今回はAndroidに劣ることになりそうですよ。


Android Lは既にプレビュー版が公開されていて、Nexus 7(2013)とNexus 5で使用できます。詳しくはこちら
僕のNexus 7にも、Android Lがインストールされています。


このAndroid Lが一般ユーザーに普及するまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、その時には、知らないものに触れる新鮮さを体験できるはずです! 楽しみですね!
 

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