2014年4月3日木曜日

【Windows】『Android SDK』のインストール方法


今回は、Windows向けAndroid SDKのインストール方法を解説します。
Android SDKをインストールすることで、開発者向けのコマンドや便利機能が使えるようになります。詳しくは前の記事をお読みください。

操作例はWindows 8.1ですが、Windows 7でも同じ操作でインストールできます。


手順は全部で7つ。結構長いので、作業する前に記事をさーっと最後まで読んで、おおまかな流れを確認することをおすすめします。

それでは始めましょう!

①Java Development Kit(JDK)のダウンロード

Android SDKの動作に必要なJDKを先にインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk8-downloads-2133151.html にアクセスし、ページ中程までスクロール。


(ライセンスを確認したうえで)画像の矢印のところにチェックを入れて、ライセンスに同意します。
続いて、32bitのOSの場合は「Windows x86」の行の「jdk-8-windows-i586.exe」、64bitのOSの場合は「Windows x64」の行の「jdk-8-windows-x64」をクリックし、ダウンロードします。

OSがどちらの種類か確認するには、コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム、と進みます。
(デスクトップ上のPCを右クリック→プロパティ、でも可能です。)


僕のパソコンは64bitなので、jdk-8-windows-x64をダウンロードします。

ダウンロードには少し時間がかかります。


②Java Development Kit(JDK)のインストール

ダウンロードが完了したら、次はインストールです。
ファイルを実行して、設定は何も変更せず次へを押していくだけでインストールが完了します。


③Android SDKのダウンロード

JDKの用意ができたら、次はいよいよAndroid SDKをダウンロードします。

https://developer.android.com/sdk/index.html#Other の「installer_r24.0.2-windows.exe」をクリックしてください。



次の画面でライセンスに同意して、ダウンロード開始。


こちらもダウンロードには時間がかかります。


④Android SDKのインストール

ダウンロードが完了したら、exeファイルを実行します。NextやらOkやらを押して進めていきます。

ここだけスクショがWin7ですが、気にしないでください

途中にインストール場所を選ぶ画面があるので、必要があれば変更します。できるならCドライブ直下(あるいはそれに近いところ)がよいと思います。

変更しなくても問題はありません。ただ、いずれにせよどこにインストールしたのかを記録しておいてください。後で必要な情報になります。


最後までいけばAndroid SDKのインストールは完了ですが、今後の作業を効率化するため、今もう少し手間をかけておきましょう。


⑤環境変数の設定

Android SDKのメイン機能(?)であるadbコマンドや、その他機能を利用しやすくするため、環境変数を追加します。

Android SDKがインストールされたフォルダを開きます。ここでさっき記録しておいたものを確認すればOK!


ここの「platform-tools」と「tools」を環境変数に登録します。


エクスプローラーはそのままで、コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム、を開きます。さっきOSの種類を確認した画面です。


今度は画面左「システムの詳細設定」を開きます。


つづいて「環境変数」を開きます。


「システム環境変数」の中に「Path」があります。これを選択し、「編集」をクリック。
ここに、さっき確認した「platform-tools」と「tools」のフォルダパスを追加します。2つのパスの間は「;」で区切ります。
僕の環境では、

C:\adt-bundle-windows\sdk\tools;C:\adt-bundle-windows\sdk\platform-tools

となります。
※もともと環境変数が入っている場合、それを残したまま最後に「;」を付け、そのあとにAndroid SDKのパスを書き込みます。

書き込んだら「OK」を押してすべてのウインドウを閉じます。


⑥adbコマンドの確認 (飛ばしてもOK)

ここで、Android SDKが正常にインストールできるか確認するために、adbコマンドを利用してみます。ただの確認作業なので、実行しなくてもOKです。

Windowsボタンを右クリックして、「コマンド プロンプト」を起動します。


または、デスクトップや任意のフォルダの何もない所でShiftキーを押しながら右クリックをしても、コマンドプロンプト(コマンド ウインドウ)を開くメニューが呼び出せます。


コマンドプロンプトを起動すると、真っ黒な画面が出ます。ここに「adb」と入力。


エンターキーを押すと、ズラズラっと文字が出てきます。


これはadbコマンドの説明です。こうなれば、Android SDKのインストールは成功しています。
(厳密には完全に成功しているかは判断できないのですが、少なくともadbコマンド関係の部分は成功していることが分かります。)

一方、
「'adb' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」
と表示された場合は、どこかの手順が失敗しています。今までの作業をもう一度見直してください。

失敗する方の多くは、環境変数(⑤)の入力ミスをしています。1文字間違っていただけでインストールはできませんので、よくチェックしてみてくださいね。


⑦Android SDKのアップデート

adbコマンドが使えたら、最後に、Android SDKのアップデートを行います。アップデートには「SDK Manager」を利用します。
Android SDKのファイルの中に「SDK Manager」という実行ファイルがあるので、それを起動してみてください。

・・・真っ黒のウインドウ(コマンドプロンプト)が一瞬表示されただけで、起動できない方もいると思います。
ただ、ここは起動できなくても大丈夫です。
Android SDK(Java?)の不具合で、環境によっては起動できないのです。詳しくはここ(外部サイト)に書いてあることが参考になります。

ということで、起動できなかった方は、少し面倒ですが別ルートでの起動を試します。

adbコマンドの確認の時と同じように、Windowsボタンを右クリックしてコマンドプロンプトを起動します。
今度は「monitor.bat」と入力して、エンターキーを押します。


すると、「Android Debug Monitor」というのが起動します。


この画面の右上、「File」の下あたりに、ドロイド君と矢印のアイコンがあるので、それをクリックします。

これで、SDK Managerが起動するはずです。画面はこんな感じ。


アップデートが必要なファイルに自動でチェックが入ります。
必要なファイルは人それぞれだと思いますが、とりあえず「Tools」にある「Android SDK Tools」と「Android SDK Platform-tools」は最新の状態にしておくようにしましょう。

ファイルをチェック後、右下「Install ○ Packages...」を押します。
ライセンス確認画面が出るので、右下「Accept License」にチェックを入れて「Install」。

インストールが完了すれば、すべての作業は終了です。


途中で挫折しそうなくらい面倒ですよね(((^^; これがAndroid弄りを始める者にとって最初の関門です。高すぎです。

でも、よく言われるのは、「SDKインストールができないなら、これから問題が起きても解決できないだろう」ってこと。時間がかかっても、とにかく気合でインストールしてしまいましょう!(笑)
 

13 件のコメント:

  1. 環境変数が間違っていないのにダメな場合は?

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    1. 他のところを見なおしてみてください。当然ですが、すべての手順がうまくいっていないと機能しません^^;

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  2. すべて見直したうえで、ダメなんですが・・

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  3. そこまでは分かりません(´・ω・`) 上手くいっていれば機能するものですから、はじめからやり直すなどしてみてください。

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  4. ありがとうございます!無事できました!

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  5. スミマセン

    Android SDKのパスってどこで見れますか?

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    1. コメント確認が遅くなりすみません(-_-;)

      SDKのインストールパスは、④のインストール時に指定した場所です。
      標準のパスは、バージョン毎に少しずつ違うみたいですね…。

      もし分からなくなった場合は、ファイル/フォルダ検索で「adt-bundle-windows」を調べれば出てくるはずです。

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  6. adb shell と打ち込むと、デバイスもエミュレーターも見つかりませんと表示されます。どうすればよいでしょうか?

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    1. こんばんは。
      質問の件、操作する対象のAndroid端末がパソコンに認識されていないんだと思います。
      スマホorタブレットが接続されていて、かつデバイスドライバが正しくインストールされているかを確認してみてください。

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  7. このページを作ってくださり 感謝しています!

    キーワード検索

    『'adb' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
    操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません』

    でminijumboさんのページにたどり着きました。
    何度も試して心が折れそうな時に

    「失敗する方の多くは、環境変数(⑤)の入力ミスをしています。1文字間違っていただけでインストールはできませんので、よくチェックしてみてくださいね。」

    で励まされたアラウンド還暦です。
    パスの「;」とフォルダ階層のスペルを入力ミスしていました。

    無事認識されて本日初めの一歩。孫の動画を見たい一心で頑張ります。
    本当にありがとうございました。

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    1. こんにちは!
      このページがお役に立ったようでよかったです。

      入力ミスは自分も初めてインストールする時にはまったポイントです。「あるある」ですね。笑
      ぜひ目標達成まで頑張ってください!

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  8. こんばんは
    インストール時に失敗して、
    「いずれにせよどこにインストールしたのかを記録しておいてください。後で必要な情報になります。」
    が」どこだかわからなくなってしまいました。
    ファイル/フォルダ検索で「adt-bundle-windows」を調べてもわからない場合は、インストールからやり直しでしょうか( ノД`)?

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    1. お返事遅くなりました! もう解決されましたか?

      この記事は2014年のもので、現在はAndroid SDKのインストール方法も変わってるようです。
      C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Android
      上記のあたりを調べてみてください。(ちなみにAppDataは隠しフォルダです)

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