2014年4月6日日曜日

格安の通信サービス『MVNO』とは?


今回は、最近話題の「MVNO」を紹介します。

MVNOというワードは馴染みがないかもしれません。でも、「格安SIM」は皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか?


MVNO、格安SIM、とか呼ばれているものは、スマホの通信サービスのことです。
用語などの詳しい説明を始めるとややこしくなるのでちょっと置いておいて、「MVNOのサービスでは何ができるのか」だけをまず解説します。


▼何ができるのか?

まぁざっくり言ってしまうと、MVNOでできることは、基本的には普通のスマホと同じです。
ただし、ドコモやauなどの通信サービスとはいくつか違いがあります。この違いが安さの秘訣です。


違い① 専用の回線網を持っていない

MVNOの安さの最大の理由は、専用の回線網を持っていないということです。
他社(日本ではドコモ)の回線設備を借りて運用することで、自社で設備を建設するコストが省けます。
そりゃあ安いわけですよね。ついでに、日本でのサービスのほとんどはドコモの回線が使われているため、MVNOのエリアは人口カバー率100%です。


違い② 通信速度が遅い・テザリングができない

ドコモから回線を借りているためコストが抑えられているMVNOですが、やはり借り物ということで成約があります。それが回線速度です。
回線には当然、通信速度の上限があります。ドコモは自社の契約者(ドコモのスマホを使っている人)が使っている回線の余りをMVNOに貸しているわけですから、速度の割り振りも自社契約者優先です。
ということで、MVNOの回線速度は遅いです。一部ではXi並みの速度がでる契約プランもありますが、そういった高速回線はやはり、値段もある程度します。

また、MVNOをドコモの端末で利用すると、テザリングができません。これはドコモ端末の仕様によるものです。
SIMフリー端末ならテザリングは可能になります。


違い③ 通話ができない

また、ドコモから借りているのはインターネットの通信回線だけであり、通話回線は利用できません。
そのためMVNOでは電話番号を使った通話はできません。
ただし、SkypeやLINE等では通話できますし、別途IP電話を契約すれば、電話番号を持つこともできます。

さらに、メールアドレスが付いていない契約では、メールもできません。もちろんGmailなどのアドレスを使うことはできるので、これは大きな問題ではないでしょう。


違い④ スマホを別途購入する必要がある

これも大きなポイントでしょう。多くのMVNOでは、回線のみを売っていて、スマホ(端末)は別のところで買ってくる必要があります。
いわゆる「SIMフリー」と呼ばれる端末、あるいは、一部のドコモの中古スマホを別途用意し、それにSIMカードを挿して通信するのです。
その際、端末がMVNOに対応しているか、SIMカードのサイズは正しいか・・・などの確認が大切です。

ただし最近は、端末とセットで回線を販売する例も増えてきています。
イー・モバイルはNexus5と一緒に販売しています。CMをやっているのでご存知の方も多いですかね?


▼どんな人にオススメ?

こんな感じで、安くてお得なMVNOには多くの制限があることがお分かりになったかと思います。
MVNOだけで済ますというのは、はっきり言ってムリです。だって電話できないし。。

つまり、「2台目」として持つといいんです。ガラケー+スマホ、とか、スマホ+タブレット、といった使い方。

ガラケーで通話とプライベートのメール、MVNO契約したスマホでインターネット。
普通のスマホを使って、大画面でネットするときはMVNO契約のタブレット。

こういう使い方に向いてるのがMVNOです。


現在MVNOに参入している会社はたくさんあり、契約プランもさまざまです。
MVNOを契約してみようと思った方は、ぜひよく調べて、ぴったりのプランを見つけてくださいね。

また、契約内容によっては、ドコモなどと契約した方が安い場合もあります。必ずしもMVNOがお得ではない、ということだけは覚えておいてください(^^;

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